天先そらさき 案内人ブログ

仏像制作を中心に作(創)ること、幸せに生きることを綴ります

魂のかけら

カテゴリ:魂の表現

たくさんの動物を飼った中でも特別なコっているんです。みんな大切でみんな可愛いけど、その中でも特別な存在が。一目見た瞬間、魂がビビビってなるような。このコは私の魂の片割れ。そう感じました。ちっちゃい片割れそのコが死んでしまった後が大変でした。世界は色あせ、目の前をざらざらと日常が通り過ぎていき、魂の欠けた状態でなぜ自分はここにいるのだろう、と自分の存在に違和感を感じちゃったりして。20年近く経った今で...

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死んでいく姿と生きている姿

カテゴリ:魂の表現

ゆずを看取った今回より、ハムスターを看取っていた頃の方が精神的にきつかったと書いたことがあります。某講座で知り合ったるーさんがその視点をきれいに示してくれたので紹介します(記事下)。最後の方に出てくるこの一文、「私にできることは ただ、死にゆく人を見つめることしかできないから。」で気付きました。ハムスターを飼っていた頃の私は、大切な者が死んでいくのをただ見ているだけしかできない、そんな日々が苦痛で...

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悲しみは消える 寂しさは消えない

カテゴリ:魂の表現

ゆずが死んでしまった事への悲しみは、ほとんど消えました。悲しみを感じ切った結果です。十分に悲しい気持ちを味わったら呼吸と共に吐き出して大地へ流す、これを繰り返しました。でもね、寂しさは消えません。これはいつまで経ってもずっと消えないものだと思います。薄れることはあっても消えることはない。人間ってそういうものではないでしょうか。私は亡きハムスターや動物たちを思う時、やっぱり寂しいです。何年何十年たっ...

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看取るなら腹をくくろう

カテゴリ:魂の表現

先日も少し書きましたけど、看取りに際しては腹をくくる必要があります。だって、死んじゃうんだよ。ともすれば自分の命より大切な者の命が尽きちゃうんだよ。それに寄り添うのだからそれ相当の覚悟は要るでしょう。で、22回目のペット(大切な者)の看取りを終えて言えるのは、何かをやるにしてもやらないにしても腹をくくれってことです。付けられた疾患名に対して治療をするかしないか、何らかの処置をするかしないかetc.。する...

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思いやりを思いやりとして受け取る

カテゴリ:魂の表現

ゆずが死んでしまったことを知った何人かの方からこんな言葉を掛けられました。「また犬を飼えばいいよ」。年配の方々です。昔の私だったらカチンときたかもしれません。ゆずの代わりなんていないんだ、って。だけど今は、そう言ってくれた言葉の奥にある優しさや思いやりを受け取ることができるようになりました。これはこの人にとって最大限の優しい気持ちの表現であることを、私の寂しさを思って目一杯のいたわりを示してくれて...

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仙人の時間

カテゴリ:販売作品

ハムスターたちの多く(ある日突然逝ってしまったコ以外)は、終末期最後の時間になると食べ物をほとんど食べず、ヨーグルトからわずかな水分だけを摂って生きていました。好物は頬袋に入れて持ち帰りはするけど食べてないんです。元々が小さくて食べる量が少ないのにそれがほとんど無くなって、なぜこれで生きられるのだろう、よくこれで生命を維持できるなぁといつも不思議でした。まるで霞を食って生きる仙人。ゆずは最後までゴ...

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匂いで合図する

カテゴリ:魂の表現

ゆずの匂いが好きでした。体をクンクン嗅いで「この匂い好き」とやっていると迷惑そうな顔をしていました。ふとした瞬間に、ゆずの匂いがすることがあります。ほんの一瞬。はっとして周りを見ます。そんな時はきっと、「ここにいるよ」と合図しているのだと思います。すぐそばにいるよ、って。ハムスターの時にもたまにありました。それは敷き藁の牧草の匂いだったり、個々の特徴的な体臭だったり。ああ、そばにいるんだなと思いま...

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悲しみへの加算

カテゴリ:魂の表現

昨日は節分。今回はいつもと違う行動をとりました。毎年ゆずと一緒に豆まきをしていたので昨日は豆まきはせず、初めて恵方巻を買って食べました。同じことをするとゆずがいないことが鮮明になって悲しくなるから。恵方巻もたまにはいいものです。去年は豆まきしたっけねさて、ハムスターを看取っていた時と、ゆずを看取った今、悲しさに違いがあるかと言えば、ありません。動物種が違っても、「純粋な死別の悲しみ」は同じです。同...

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動物の選択に任せれば間違いはない

カテゴリ:魂の表現

ペットの終末期において迷った時は動物の選択を支持すれば、それが一番そのコにとって良いこととなります。これは病院に頼れないハムスターを21匹看取ってきた経験から書いてます。※「良い」が意味するのは「死なない」とか「治癒する」という意味ではありません。もっと大きな視点での「良い」です。大事なこのコが苦しまないという視点です。でもその選択はもしかしたら、飼い主にとっては苦しいことかもしれません。例えば、ゆ...

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死を遠ざける抵抗

カテゴリ:魂の表現

今の私は、ゆずが死んでいくことに全く抵抗はありません。淋しさはもちろんあります。この温もりが消えてなくなると想像すると、とんでもなく寂しい気持ちに襲われます。介護への不安や葛藤もあります。だけど死を遠ざけようとはしません。死なせまいとは思いません。死を否定しません。今、意識を置いているのは、「1日でも長く生きてもらおう」ではなく「生きている間はできるだけ快適ですごしてもらいたい」です。「死」ありき...

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