手に負荷をかけず粗彫りする方法
ゆずのことで書きそびれていましたが、中宮寺菩薩半跏像は既に本体が仕上り、台座制作に入りました。元は四角の木材を円形にして久々の粗彫りです。堅い部分を手作業で削ると手が痛くなりますので、私は肩で彫刻刀を押すようにして削ります。彫刻刀の柄の先端を鎖骨の下辺りへしっかり当てて、手で彫刻刀を動かすのと同時に肩でグッと押します。使うのは18㎜浅丸や12㎜平ノミ。もっと大きな物を作る人は刀の幅も大きいですよ。腕だ...
続きを読む電動彫刻刀砥ぎ機ちょっと手直し
電動彫刻刀砥ぎ機の革バフ上段を支える金属が、えらく小さいのです。だから使っている内に段々端の方が下に垂れてきてしまって、水平に作業できなくなります。すると砥ぎがまっすぐでなくなります。それで、金属の上に革バフと同じ大きさのベニヤ板を敷いてバフが平行になるよう調整しました。実はこれ、何年か前にベテラン先輩から教えてもらったことです。その時はまだ革バフがまっすぐだったので「面倒くさいから曲がってきたら...
続きを読む三角刀の砥ぎは難しい
以前紹介しておりますが私は、彫刻刀を三木章のNewモーターシャープナーという砥ぎ機で砥いでいます。仏像彫刻も10年目に入り、自分で砥ぐようになって6年。そろそろ砥ぎも上達していたいところですが…さほど変わらないような相変わらずダイヤモンド砥(大きく削る用)を使う時はドキドキするし、皮砥でも三角刀は片方砥ぎ過ぎて中心が合わなくなったりまっすぐになるはずの刃があらぬ2方向へカーブを描いていたり。三角刀と言うの...
続きを読むバンドソーの調整
とってもお世話になっているバンドソー(電動帯ノコ)ですが、まっすぐ切るのは難しい。長い物だと段々幅が変わってくるし、刃の上部と下部ではやっぱり幅が違うし。切断後にノコやすりで削って形を整えるわけですがそれも手を痛めてからはきつくなってきました。少しでもまっすぐに切れないかなぁと見つけたのがこちらの情報。⇒自作工房 バンドソーの調整で真っ直ぐ綺麗な切り口で切断する方法(ドリフト調整法)私は調整が(も)...
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