天先そらさき 案内人ブログ

仏像制作を中心に作(創)ること、幸せに生きることを綴ります

ゆずは死なないと思っていた話

カテゴリ:魂の表現

去年の今頃、ゆずは死なないんじゃないかと本気で思っていました。現実の体は既に最盛期の7割まで体重が落ち(経験値からはじき出した生死ボーダーライン)、立つこともできなくなっていて、ずっと下痢が続いていました。それでもおいしそうにうれしそうにゴハンを食べ、体を起こしてにこにこしながら私を見つめ、ご機嫌さんで、生きるエネルギーに満ちあふれていたのです。ドライフードが切れそうだから注文しようとした時も、2kg...

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揺れる心は神仏へ預けて

カテゴリ:魂の表現

ゆずの看取りは静かな毎日ではありましたが、決して心穏やかなだけではない時間でした。私には恐れも不安も動揺も、もちろんいっぱいありました。そんな時は Smile Maker(小地蔵さん・脱力型) にお願いしていました。「この揺れる感情全部、丸ごと預けます。だから、感情に惑わされることなくベストな判断をできますように」と Smile Maker を手に持ち、おでこをくっつけて祈りました。ゆずと共に天へ還ったSmile Maker毎朝書い...

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遺されるすべての人に幸せな看取りを

カテゴリ:魂の表現

ゆずの看取りは幸せなものでした。私は、すべての看取りが幸せであってほしい。みんなに幸せな看取りをしてほしい。心からそう思います。小地蔵さん&犬仏さまユーザーのあすかさんが今、そのステージに立っています。ふたりの美しい姿をどうぞ見て感じてください。 この投稿をInstagramで見る あすか(@todomugi)がシェアした投稿...

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死んでいく姿と生きている姿

カテゴリ:魂の表現

ゆずを看取った今回より、ハムスターを看取っていた頃の方が精神的にきつかったと書いたことがあります。某講座で知り合ったるーさんがその視点をきれいに示してくれたので紹介します(記事下)。最後の方に出てくるこの一文、「私にできることは ただ、死にゆく人を見つめることしかできないから。」で気付きました。ハムスターを飼っていた頃の私は、大切な者が死んでいくのをただ見ているだけしかできない、そんな日々が苦痛で...

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「~すれば良かった」 vs 「~しなければ良かった」

カテゴリ:魂の表現

20回を超えて動物を見送って思うのは、まあ大抵は後悔することがあるってことです。「~すれば良かった」という「しなかった」事に対する後悔や、「~しなければ良かった」という「した」事への後悔。もちろん後悔のない幸せな看取りもありますけど。相手を大切に思えば思うほど、迷いも深くなりがち。そして、看取りの最中も全てが終わった後も後悔をしがちです。もっと良い選択があったのではないか、と。私に言えることは、どっ...

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止まること動くこと

カテゴリ:魂の表現

実は先週までの10日間ほど、近年稀にみる落ち込み方をしておりました。日増しに落ちる気力。原因不明でただ何もしたくない病。しまいには息すらしたくないほど。思い当たる節もなし。生活上必要なことだけはしたものの、あとは一切何もせずゴロゴロと横になって過ごしました。具合が悪いわけじゃなかったんですけどね。結果的には、それは哀しみから来ていました。ああ、私はずっと哀しかったんだ。哀しすぎて動けなくなっちゃった...

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看取るなら腹をくくろう

カテゴリ:魂の表現

先日も少し書きましたけど、看取りに際しては腹をくくる必要があります。だって、死んじゃうんだよ。ともすれば自分の命より大切な者の命が尽きちゃうんだよ。それに寄り添うのだからそれ相当の覚悟は要るでしょう。で、22回目のペット(大切な者)の看取りを終えて言えるのは、何かをやるにしてもやらないにしても腹をくくれってことです。付けられた疾患名に対して治療をするかしないか、何らかの処置をするかしないかetc.。する...

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老衰には抵抗しない不思議

カテゴリ:魂の表現

前から提案している「一定の年齢になったら疾患名の後に必ず老衰と付けようぜ」なルール。ゆずが多臓器不全だの突発性前庭疾患だのとなった時、獣医さんから「これは老衰の症状だから。病気ではなく、立派な老衰による症状だけど便宜的に既成の疾患名を使っているだけ」と言われて、私は「だったらもう、それを何とかしようと考えなくていいな」と思いました。何とか、というのは何もしないという意味ではなく、出てきた症状は楽に...

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食べないことが生きること

カテゴリ:魂の表現

知人が、腎不全のペットがゴハンを食べてくれないと嘆いていました。食べなきゃ死んじゃうから食べてほしい、と。まあ私に言えるのは、あなたはそのコに「食べてほしい」のか「生きてほしい」のか、どっち?ってことくらい。動物は、頭でっかちの人間と違って、本能的に生死を知っています。生きられる間は生きるためにベストな選択をします。腎臓や肝臓といった重要な解毒代謝器官が働かなくなったら、食べないことを選びます。生...

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また巡り会うまで

カテゴリ:雑記

粉にしてもらったゆずのお骨を庭へ埋めました。ちょうど四十九日の時期がお彼岸と重なって、「計算ずく?」と夫と笑いました。3月に入った頃には夫もゆずの骨を手放す心の準備ができ、また私は逆に元々執着のなかった骨に対してこれ以上長く持っていたら感情が移ってしまって手放せなくなると思われたので、双方にとって良いタイミングだったと思います。ゆずの体は、火葬の時に水素・酸素・炭素は水分と二酸化炭素として大気へ還...

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