中宮寺菩薩半跏像 完成した姿
9月以降、展示会への出展続きで手元になかった中宮寺菩薩半跏像(伝・如意輪観音)が帰宅しました。11月には完成していたのですが、ひとつの展示会が終わったら教室で受け取って、修正してそのまま次の展示会のために預ける、という繰り返しだったので、完成した写真を撮れずにおりました。仏像の保管・管理ありがとうございました。お世話になりました。お帰りちなみにこの木材、クスノキです。 彫ると周囲に素晴らしい芳香が漂...
続きを読む今日から立川で作品展3日間
東京の作品展が始まります。今日から3日間。大仏師である先生の作品を間近で見られるチャンスです。私も出展しておりますので、近くの方はぜひお立ち寄りください。【第27回宗雲仏像彫刻教室展示会】令和4年12月9日(金)13時 ~16時30分10日(土)9時30分~16時30分11日(日)9時30分~16時会場:たましんRISURUホール(立川市市民会館) 東京都立川市錦町3-3-20入場無料主催:大和宗雲仏像彫刻研究所東京都八王子市上川町1733-1...
続きを読む同好会のロビー展2022@静岡市 開催中
会が活動している静岡市西部生涯学習センターのロビーで30日まで、常設展示をしています。私は中宮寺菩薩半跏像を出展しています。会場への地図や全出展作品など、同好会のブログでご覧ください。 この投稿をInstagramで見る Sorasaki Craft 天先案内人(@kjkeiko)がシェアした投稿...
続きを読む中宮寺菩薩半跏像 ひとまず完成
やっと光背まで出来ました。ひとまず、というのは光背の高さがまだ要調整だからです。なかなか思い通りにならないので疲れちゃって、もう作品展はこのまま出します。最後の1枚は、彫刻しない人には何の価値もないのですが、これを彫りたい人にとってはものすごく貴重な角度です。出版物の仏像写真もこの角度を入れてくれたら彫りやすくなるのにな。作り始めたのが2019年秋。3年近くかかりましたね。私の日常が大きく揺れた時期でし...
続きを読む中宮寺菩薩半跏像 光背で悩む
残すは光背だけ、となった中宮寺の伝・如意輪観音。「伝」というのは、分類条件としては如意輪観音に当てはまらないのだけどお寺などには如意輪観音と伝わっていて(何かに書かれていたり)、かつ、その分類方法の基礎となる時代より古い像であるから分類に当てはまらなくてもある意味当然、というような意味です。また、台座に腰かけて片足を組んでいる姿を半跏像と呼んでいるようです。広隆寺の弥勒菩薩が有名ですね。仏さまの種...
続きを読む中宮寺菩薩半跏像 足元の蓮 完成
菩薩さんの浮いた足を支える蓮の話続き。蓮自体はすぐできたんですが、どうやって固定するかでずーっと悩んでいました。仏像仲間にアイデアをもらったり、あれやこれやそれや散々考えて、結局一番原始的というか基礎的というかひねりのない方法を取りました。3mmの隙間に穴開け穴を開けた位置を見てもらえば分かるんですけど、とにかくスペースが狭いんです。ほんのちょっとずれたら台座が破れます。蓮の先をとがらせて差し込んで...
続きを読む中宮寺菩薩半跏像 足元の蓮台
木材の都合で台座へ直接足を付けようと思って作ったのですが、台座ができてみたら1cmほど足が浮いていました。ここから1cm台座の中央を彫り下げて全体調整するのも大変なので、本物に倣い足下へ蓮の台を付けることに。こういう小さい物は長いまま彫り出して、最後に切り離します。最初に小さく切り出してしまうと彫るのが大変。左手で固定できるサイズにして作業を進めます。端材の都合でこんな感じとなりましたができればもっと(...
続きを読む宝菩提院願徳寺 菩薩半跏像
京都の西側にある宝菩提院願徳寺で菩薩半跏像を見てきました。如意輪観音と伝わっている仏さまです。京都駅からはJR在来線→バス→徒歩で約1時間、内30分は坂道含む徒歩です。登りで汗だくヘトヘト今回は朝7時過ぎに家を出て、新幹線(こだま)に乗って、お寺へ着いたのは昼12時でした。途中、荷物を預けるのに手間取ったりしたので実質4時間余くらいかな。それでも行った価値はありました。とてもとても美しい仏さまで、そこはお堂...
続きを読む中宮寺菩薩半跏像の光背
中宮寺の如意輪観音像は、本体が完成、台座もほぼ完成して仕上げ待ち(台座下に足を付けるとなればもう一作業)、光背を造り始めるところです。光背は正面からの写真1枚しかなくて分からなかったのですが、先生によればこの菩薩さんの光背は後ろが真っすぐ平らなのだそうで。普通は後ろから前に向かって少し丸みをつけます。厚みは微妙なカーブを描く結構薄くしないといけない。写真は横から見た図です。この材が厚さ1㎝ないくらい...
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