天先そらさき 案内人ブログ

仏像制作を中心に作(創)ること、幸せに生きることを綴ります

リボンを巻いてみた

カテゴリ:非販売品

この小地蔵さんには節が入っています。小枝を巻き込んで生長したためにできた節です。木材切り出しの段階で「ちょっと小さくすれば大丈夫だろう」と判断して木取りを始めたのだけど、もう少しの所で節の隅っこが残ってしまいました。通常、節は避けて作るものなので(そこから割れたりする)、これもやめようと思ったのですがふとこう考えてしまったのです。自分の身に飛び込んできた異物・トラブル(小枝)を丸ごとすっぽり抱きこ...

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大日如来

カテゴリ:習作

これは1年前に完成させたもの。非常に苦労しました。仏像としっかり向き合えない日が多く、触れることすらできない日が続きました。散漫な意識で彫るのは失礼だと思うし、そういう時はケガをするからです。守り本尊(という言葉も初めて知ったのですが)だからなのかもしれませんが、自分と向き合うことができなければ彫れないように感じていました。彫れば彫ったで、やってもやっても進まない。腕も光背も掘り出しでして、腕の内...

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タイトルをつけるなら

カテゴリ:非販売品

現在、小地蔵さんは手の形で合掌と宝珠持ちの2種類あります。台座も蓮華と雲の2種類。その中で人気のある組み合わせがこちら。まずは宝珠持ち+雲座。向上心を持ち、より高みを目指す女性が高い確率でこれを選びます。宝珠は満願叶うと言われる玉だそうで。タイトルをつけるなら「飛翔」。もうひとつが合掌+蓮華座。男性は合掌を選ぶことが多く、それに蓮華座が組み合わさって浮かぶタイトルは「平安」。台座が上記で逆になる場合...

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SL走る大井川

カテゴリ:雑記

木材調達で金谷の落合製材さんへ。近辺で他の用を済ませて帰る道、前方の信号で止まったらそこをSLが通り過ぎました。黒い煙を吐きながら。落合製材さんから数十メートルの場所です。線路前の信号だったんですね。大井川鐵道のSLが日に何本か走っているようです。今の時期、機関車トーマスも1日1本走ってます。今週はジェームス号も動き出したとか。沿線に住む人にとっては日常の光景なのでしょうけども、ちょっと得した気分でした...

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図書館を活用する

カテゴリ:仏像彫刻周辺の話

仏像彫刻の本はあまり書店にありません。売れ筋でないからだと思いますが。私はまず図書館で借りて中を確認してから、必要と思った物は買います。必要なページだけコピーすることもあります。仏像彫刻仲間が持っている場合は見せてもらうことも。仏像関連の本って高いですよね。全て買っていたらお金も収納場所も大変なことになりますから。今は便利な時代で、例えば静岡県なら県立図書館のHPから横断検索をかければ県内全ての公立...

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大井川ヒノキ

カテゴリ:SHOPのあれこれ

縁あって島田市(金谷)の落合製材さんから建材の端切れを譲っていただき、小地蔵さんを試作しました。仏像彫刻材には木曽ヒノキが最高と言われており、仏像彫刻用の材は建材よりもかなり条件が厳しいという印象を持っています。先輩たちも「建材のヒノキは仏像彫刻材としては堅い(彫りにくい)」との評価。「建材はやめとけ」と聞いています。私はそれほど多くの材を使ったことがないので比較は難しいのですがこの大井川ヒノキ材...

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まっすぐ切れるソーガイド

カテゴリ:仏像彫刻周辺の話

自分で小地蔵さんを作るようになってからのこぎりを引く回数が増えました。が、どうしても切り口が曲がってしまいます。そんな私の強い味方はソーガイド。のこぎりが曲がらないようまっすぐに導いてくれます。初めてこれを使った日は感動しました。こんなにまっすぐきれいに切れるなんて!作りとしては単純な仕組みなのに優秀。あと、付属ののこぎりは一応縦引きもできるタイプで、私はこれで縦引きもします。のみで落とした方が楽...

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