天先そらさき 案内人ブログ

仏像制作を中心に作(創)ること、幸せに生きることを綴ります

教室の魅力

カテゴリ:仏像彫刻周辺の話

仏像彫刻の教室で新しいことをあれこれ教えていただいています。本格的な仏像は初めてということもあり(今まではデフォルメタイプを作っていたので)、聞いていると「へえー、そうなんだ」「あ、そういうこと?」という内容がたくさんあります。仏像彫刻の本を見てそれに沿ってやっていくと本の通りにするのが正しいのだと思ってしまうのですが実は、そうでないことも多々あるようです。本のやり方も正しいけれども違うやり方でも...

続きを読む

病室のお守り

カテゴリ:非販売品

入院中の母の枕元には仏像があります。まだ母にあげようと考えている白衣観音を作っていないのでとりあえず頭上には救世観音を、ベッドに横たわって見える位置には母用に作った小地蔵さんを置いてあります。殺風景な病室の強張った空気が和らいで、護られているように感じます。母用の小地蔵さんは普通のものより二回りくらい大きいのだけど、かえって見えやすくていいようです。ベッドから見える小地蔵さん頭上には救世観音母個人...

続きを読む

仏像流し

カテゴリ:販売作品

一生懸命作ったもののどうにも納得いかなかった作品は川に流して収めてやる、という記述を仏師の方の本で目にしました。お雛様みたいだなと思ったものです。今のお雛様は自然分解されない素材が使われていることも多いのでそうそう流せないですが、木だけで作った仏像なら間もなく朽ちて大地に還るからそれも可能。雛流しならぬ仏像流し、ですかね。東日本大震災関連のニュースで、亡き人の供養にと海へ花束を投げている写真があり...

続きを読む

包丁も砥ぎましょう

カテゴリ:雑記

仏像彫刻仲間から「包丁砥ぎ器を使うと便利。安い砥ぎ器でも結構切れる」と聞き、買ってみました。どれがいいか見ていたらウォーターシャープ3という荒砥・中砥・仕上砥のついた砥ぎ器を見つけまして、彫刻刀の砥ぎをするようになってから荒砥・中砥の存在意義が分かってきたのでそれにしました。しばらく研いでないから軽い刃こぼれがあり、そこを修正するなら荒砥・中砥が必要です。おまけにこれは水砥ぎなので刃が熱で鈍る心配...

続きを読む

刀を鈍(なま)らせないために

カテゴリ:仏像彫刻周辺の話

水を使わない水平回転タイプの彫刻刀砥ぎ機はとても気軽で扱いやすいのですがひとつだけ注意が必要です。それは摩擦熱で鋼が鈍ること。砥ぎ機の横に水を汲んだ入れ物を置き、それで冷やしながら砥ぐよう先輩から何度も聞かされております。特に細い刃はあっという間に加熱して鈍るのだそうです。いくら上手に砥げても鋼自体が鈍ってしまったら切れないですもんね。水を汲むのが面倒くさくてついさぼってしまいがちでしたが、最近心...

続きを読む