天先そらさき 案内人ブログ

仏像制作を中心に作(創)ること、幸せに生きることを綴ります

瑠璃観音の手

カテゴリ:習作

薄い衣にも苦心してますが、手にはもっと頭を抱えております。瑠璃観音は手首を少し内側に向けてつぼを持っており、下図が正面からではなく斜めからの角度なので正しい形が分からないのです。先生に「うーん、これはヨロシクない…」とつぶやかれつつ、直しを入れてもらうのですが、私の頭の中に正しい形が入っていないからいくら彫ってもそっちの方向へ進みません。かつて練習で作った仏手や自分の左手を見ながらやっているのです...

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確実に使える時間を作る

カテゴリ:習作

ここ数ヶ月、何だか忙しく、趣味の仏像を彫る時間がなかなか取れません(仕事での彫刻とは別です)。もう少し経ったら時間も作れるかも…と思いつつ何か月も経ってしまいました。このままでは瑠璃観音が終わらない~。というわけで一念発起して、朝1時間半早く起きることにしました。掃除などは他の時間帯に持っていき、朝は彫ることのみ。1時間余り集中して、あれやこれや気にせず気楽に彫ることができます。すごくいいです。朝の...

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春の新色

カテゴリ:販売作品

オプションで付けている座布団に3色追加しました。水色、菜の花色、藤色です。すごくきれいな色なのですが写真だとあまりそう見えないのが残念…。色は今後整理していこうと思います。ネット上で見ると実際の色とは違ってしまう可能性があるので本当は実物を見て選んでもらうのがいいんですが。それを言ったら小地蔵さん小毬ちゃんそのものだってそうですよね。出不精な私ですがそういう機会もそのうちあるかもしれません。今のとこ...

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小地蔵さんの6地蔵 販売について

カテゴリ:販売作品

念珠の小地蔵さんを欲しいとリクエストいただき、とてもうれしく思いました。小道具作りは手がかかる(=値段が上がる)し、欲しい人も少ないだろうから販売するほどでもないかなと思っていましたが、欲しい方がいらっしゃれば注文販売という形で作ります。メールにてお問合せいただくか、ショッピングカートのオーダーメイドからご注文ください。...

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木彫りTV 砥ぎ

カテゴリ:仏像彫刻周辺の話

以前のこぎりの使い方を説明してくれる動画を紹介しましたが、今度は砥ぎです。これがなかなか…ね。砥石での砥ぎが一人前にできるようになるまで10年かかるらしいですよ。砥石がダメでも砥ぎ機なら趣味で使う分には困らない程度に砥げるようになりますが。後半も間もなくUPされると思います。ちなみに砥ぎの前はトースカンの使い方でした。趣味でやっていると道具の使い方を教わる機会はほとんどないように感じます。こういう情報...

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彫る前からそれは仏さま

カテゴリ:仏像彫刻周辺の話

宗琳さんの本にはこんな言葉が載っていました。極端にいえば、木取りも何もしていない、まだひとつのかたまりでも、この木を使って仏を彫ろう、と決めた瞬間から、もはや普通の材木ではなくなるのです。その時から、それは仏です。たとえ未完成になってしまっても仏さまなのです。―大佛師 松久宗琳 より仏像彫刻仲間が父親に救世観音を彫ってあげようと木取りした木材を用意したのだけど彫る時間がないままお父さんは亡くなり、そ...

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奈良 西大寺展

カテゴリ:仏像彫刻周辺の話

東京・大阪・山口の3会場を巡回する奈良・西大寺創建1250年記念の展示会。紹介されていたのは文殊菩薩や愛染明王など5体でしたがHPを見るともっと多くの像が見られるようです。京都・浄瑠璃寺の吉祥天も一緒に展示されるそうで、私はこちらに興味を惹かれました。なお展示内容は入れ替えがあるとのこと。京都・浄瑠璃寺の吉祥天125年じゃなくて1250年ですからね…。すごい時間です。奈良 西大寺展 叡尊と一門の名宝2017年4月15日(...

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奈良県庁舎

カテゴリ:雑記

仏像とは全然関係ありませんけども。奈良国立博物館の隣にある興福寺の向かい、奈良県庁の建物がすごく素敵でした。⇒参考 ARCHI'RECORDS回廊状に建物が取り囲む中庭のようなエントランス(正面玄関)を入ると何もなくて、人もいなくてびっくり。まるでイベント会場かアート館みたい。ここは本当に県庁なのかときょろきょろしてしまいました。古式の衣装を着た(これも凝ってます)案内の方がいらしたので公衆電話の場所を聞いて地...

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快慶展 観賞

カテゴリ:仏像彫刻周辺の話

関西方面へ行くついで、というにはだいぶ遠回りでしたが、奈良へ寄って快慶展を見ることができました。とっても良かったです。寄った甲斐がありました。快慶の作品、特に「~禅師」「~大師」といった「人間」を彫った作品に私は心惹かれました。そのたたずまいに何とも言えない力があるのです。優れた作品からは気迫や慈愛が伝わってくるものなんだ…としみじみ。展示数が思ったより多く、常設の「なら仏像館」(本館)と同じくら...

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