勢至菩薩 小造り最中
勢至菩薩は、顔の大きさとのバランスを見ながら肩の位置や首の太さなどを付けていく段階です。やっぱりひとりじゃできないなぁ。先生がいなきゃ無理。ビビリなんで失敗が怖くてこれから頭部を造りながら腕や胸も決めていきます。まだまだポッテリしているので、これから細くしていきます。...
続きを読む勢至(せいし)菩薩 粗彫りから小造りへ
大体の形が取れたのでこれから各部位を造っていきます。衣が分かりにくくて難しそう。先生から「三尊にするの?阿弥陀様と聖観音で」と聞かれ速攻で「いいえ」と答えた私です夫の守り本尊である勢至菩薩単体です。阿弥陀様は髪が大変だからイヤ(←おい)。さて、今日で年内の営業は終わります。ゆずを看取り、人だけの暮らしを久々に迎えたこの1年。2月が遠い過去に感じます。注文してくださった方々、関わってくださった方々、学...
続きを読む中宮寺菩薩半跏像 完成した姿
9月以降、展示会への出展続きで手元になかった中宮寺菩薩半跏像(伝・如意輪観音)が帰宅しました。11月には完成していたのですが、ひとつの展示会が終わったら教室で受け取って、修正してそのまま次の展示会のために預ける、という繰り返しだったので、完成した写真を撮れずにおりました。仏像の保管・管理ありがとうございました。お世話になりました。お帰りちなみにこの木材、クスノキです。 彫ると周囲に素晴らしい芳香が漂...
続きを読む勢至菩薩 木取りから粗彫りへ
中宮寺菩薩半跏像と白衣観音像がやっと完了したので次へ進みます。勢至菩薩は阿弥陀様の脇侍の一体です。阿弥陀様の両脇を、聖観音と勢至菩薩が固めています。同じような形で、薬師如来の両脇に日光菩薩と月光(がっこう)菩薩が控えてますね。私はそういう知識に詳しくないので、勢至菩薩を彫ることになってやっと違いを理解しました。この写真は大原三千院の阿弥陀三尊像です。向かって左が勢至菩薩。大和坐り(やまとすわり)と...
続きを読む中宮寺菩薩半跏像 ひとまず完成
やっと光背まで出来ました。ひとまず、というのは光背の高さがまだ要調整だからです。なかなか思い通りにならないので疲れちゃって、もう作品展はこのまま出します。最後の1枚は、彫刻しない人には何の価値もないのですが、これを彫りたい人にとってはものすごく貴重な角度です。出版物の仏像写真もこの角度を入れてくれたら彫りやすくなるのにな。作り始めたのが2019年秋。3年近くかかりましたね。私の日常が大きく揺れた時期でし...
続きを読む中宮寺菩薩半跏像 光背で悩む
残すは光背だけ、となった中宮寺の伝・如意輪観音。「伝」というのは、分類条件としては如意輪観音に当てはまらないのだけどお寺などには如意輪観音と伝わっていて(何かに書かれていたり)、かつ、その分類方法の基礎となる時代より古い像であるから分類に当てはまらなくてもある意味当然、というような意味です。また、台座に腰かけて片足を組んでいる姿を半跏像と呼んでいるようです。広隆寺の弥勒菩薩が有名ですね。仏さまの種...
続きを読む中宮寺菩薩半跏像 足元の蓮 完成
菩薩さんの浮いた足を支える蓮の話続き。蓮自体はすぐできたんですが、どうやって固定するかでずーっと悩んでいました。仏像仲間にアイデアをもらったり、あれやこれやそれや散々考えて、結局一番原始的というか基礎的というかひねりのない方法を取りました。3mmの隙間に穴開け穴を開けた位置を見てもらえば分かるんですけど、とにかくスペースが狭いんです。ほんのちょっとずれたら台座が破れます。蓮の先をとがらせて差し込んで...
続きを読む中宮寺菩薩半跏像 足元の蓮台
木材の都合で台座へ直接足を付けようと思って作ったのですが、台座ができてみたら1cmほど足が浮いていました。ここから1cm台座の中央を彫り下げて全体調整するのも大変なので、本物に倣い足下へ蓮の台を付けることに。こういう小さい物は長いまま彫り出して、最後に切り離します。最初に小さく切り出してしまうと彫るのが大変。左手で固定できるサイズにして作業を進めます。端材の都合でこんな感じとなりましたができればもっと(...
続きを読む中宮寺菩薩半跏像の光背
中宮寺の如意輪観音像は、本体が完成、台座もほぼ完成して仕上げ待ち(台座下に足を付けるとなればもう一作業)、光背を造り始めるところです。光背は正面からの写真1枚しかなくて分からなかったのですが、先生によればこの菩薩さんの光背は後ろが真っすぐ平らなのだそうで。普通は後ろから前に向かって少し丸みをつけます。厚みは微妙なカーブを描く結構薄くしないといけない。写真は横から見た図です。この材が厚さ1㎝ないくらい...
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