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親に先立つ子供が成仏できない…のは日本だけ?

2015/06/14
雑記

先に書いたティク・ナット・ハン氏の本。昨日述べたような内容がもちろん心に響いたのですがそれに加えて私は、宗教のたどってきた歴史に思い巡らせました。

宗教は長い歴史の中で政治に利用されてきました。宗教家自身が富や権力を得ようとした時代もあります。その中で歪められた教えや、開祖の意図とは違う解釈をつけられて広められた内容も多々あると思うのです。だから過日書いたような親に先立った子供は極楽へ行けないなどという話が生まれたのではないかと。要するにこれは「仏教に帰依しないとお前の亡き子は成仏できないぞ」という脅しでしょ。

どう考えても仏陀がそんなことを言ったとは思えません。地蔵菩薩が賽の河原で子供を守るって日本にしかない話ですよね?中国にある?そもそも地蔵菩薩という概念は仏陀の時代になかったと思うのです。仏陀亡き後に派生したものではないかと。

いや、歴史には全く疎いですが。地獄へ堕ちるのが恐ければ仏教(○○宗派)を信仰しろと人々の不安をあおる時代があったはず。

そうやって民を無理やり従わせて力として利用してきた背景があるから、今の時代から見て「おかしい」と思われる点が出てくるのだと思います。ティク・ナット・ハン氏は後の時代に派生したあれこれではなく仏陀の言動に立ち返り、現代に合わせた形で実践しているのだと感じました。

幼くして亡くなった子供が天国なり極楽なりへ行けないのは日本の仏教だけじゃないですかね。遺された者を傷つける、価値のない権力争いの遺物は無視していいのではないでしょうか。ただ、だからといって地蔵菩薩に価値がないとは思いません。「うちの子をよろしく」と思い託せる存在であることは事実で、遺される者の心に安らぎを与えてくれるのだから。


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