仏像制作を中心に作(創)ることを綴ります

目は命

2015/12/05
小地蔵さん

仏像彫刻をやる中で最も緊張する瞬間、それが顔を作る時です。特に最後の仕上げまでいって目を開く時には「これで失敗したらここまでの努力が水の泡…」と思うとなかなか先に進めません。口も難しいんですよ。

単純な顔の小地蔵さんであっても、やっぱり顔を作るときは緊張します。目しかないから目が全て(笑い)とも言えるわけで。単純な形でも気は抜けません。

初期の練習作は単純に目をつぶった形でした(写真上側)。その目の形だと可愛いんです。試作を続ける中でたどり着いたのが今の形(写真下側)。いわゆる普通の仏像の上まぶたと同じ形です。バランスがちょっと変わると猫目になってしまいますが(^^;
目の形

仏の慈悲と賢智を表したいと考えてこうなりました。慈悲の中には厳しさも含まれます。自分が表現したいのはどういう物なのか、時間をかけて考える中で今の目になったわけです。が、目の形が違うだけで以前の物と存在価値が変わるわけはなく、より宗教色を排除して気軽に持ってもらうなら一般受けする目の形状でもいいのだろうとも思います。

小地蔵さんを購入してくれた友人が「目がシュッとしてるのに、なんて穏やかな」と表現してくれました。私の目指したものが伝わったのだと思うと、うれしくて。

今後始めようと考えている「オーダーメイド」では目の形も変えられます。追加料金なしでできる内容もあれば、+500円~の内容もあります。注文から発送までにやり取りが3往復以上ありますので10日くらいは時間を見てもらった方がいいと思います。詳細はカートオープンしてから。

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