仏像制作を中心に作(創)ることを綴ります

仏像がつり目なのにも理由がある

2017/06/02
小地蔵さん

仏像の目はつり目です。目尻がしっかり上がっています。そういうものなのだろう、くらいにしか考えたことはなかったのですが、先生が理由を説明してくれました。
地蔵菩薩下図

目の形というのは見る位置により違って見えます。仏像は通常、高い位置から人を見下ろすもの。最初から普通の目に作ってあると、人が下から見たらひどくたれ目になってしまって締まりがない顔になってしまうから。そういうわけで、見上げた状態でちょうどよい程度に目尻を上げてあるのだそうです。

ここで言う仏像はお寺にあるような大きい物だろうと思います。人が仰ぎ見る存在。そこで積み重ねられたルールや工夫が家庭用の小さな物にも適用されているのですね。だから状況により角度など調整されることもあるようです。

小地蔵さんも少しつり目になっています。これは仏像の上まぶたの形を真似ているからですが(その形に込めた思いはこちら)、小地蔵さんを見る高さによって確かに目の形が変わっていきます。なかなか面白いですよ。

仏像の目を3角度から見る

同一作品を上、正面、下の位置で撮影


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