仏像制作を中心に作(創)ること、幸せに生きることを綴ります

老衰は病気ではない

2020/11/15
雑記

うちの嬢ちゃん、9月の血液検査で「心不全とそれに由来する肝不全・腎不全が進行中」と診断されました。

老いはひしひしと感じていたものの特に体調が悪かったわけでもなく、毎年この時期に検査しているから受けとくか、くらいな気持ちで検査した結果がそれでした。その日はさすがに落ち込みましたね。

でも、ゆずの様子を見て認識を改めました。丸くなって眠る犬

ゆずは何も変わりませんでした。疾患名が付こうと付かまいとゆずの状態にも心境にも何ら変化はなく(当然ですけどね)、おやつとゴハンと散歩を楽しみにニコニコして過ごしているからです。何も病気ではないんだな、それを病気だと思ってしまうのは人間だけなんだな、と思いました。

診断は人間の都合であって、動物には関係ない認識です。だったら私は疾患名に従うのではなく目の前にいるゆずのニコニコに従おうと思いました。

その後、突発性前庭疾患で立てなくなったりもしましたが今はもうすっかり落ち着いて、以前と変わらぬ毎日です。そして少しずつ老いは進行しています。立ち上がるのが難しい日があったり、排泄のトラブルが発生したり(我が家ではそれを「事件」または「事故」と呼んでおります)。だけどそれは病気じゃない。

獣医さんからも「これは病気ではなくれっきとした老衰だと考えてください」と言われています。ゆずは虚弱体質で疾患もあれこれあって長生きできないかもしれないと思っていただけに、老衰が始まるまで生きてくれたのはもうそれだけで有り難いこと。老いれば元々弱い所へ問題が出てくるのは当たり前。

この先が数ヶ月なのか数年なのかは誰にもわかりません。その長さより、今目の前でニコニコ暮らしていることの方が私には大切です。イメージ 菜の花と小地蔵さん

それで思うのです。人間も80歳過ぎたら疾患名の後ろに(老衰)って入れる決まりを作ればいいのにって。

病気だと思うから何とかしなきゃと立ち向かうのですよね。それはとても辛い日々です。でもそれが老衰のひとつの症状であるならば受け入れて、共に生きていく気持ちになれるかもしれません。心穏やかに。

私の母は認知症で寝たきりで他の疾患もあり薬も色々飲んでいましたが、最後は見事な老衰でした。水分摂取を自分で減らしていって(と私は思ってます)、静かに枯れていきました。見送る側も老衰と認識すれば「この世のお勤めお疲れさまでした」と安らかな心で見送れます。病気だと思うと辛い気持ちが残りがちですけど。

医療界の皆さま、80歳を越えたら疾患名の後ろに(老衰)付記いかがでしょう。患者さんのその後が変わると思いますよ。

関連記事

※記事中の紹介商品にAmazon、楽天市場への広告リンクを含みます

↑コメント(非公開)もこちらから可能