仏像制作を中心に作(創)ること、幸せに生きることを綴ります

肉体のコントロールから解放される

2022/01/29
魂の表現

甲状腺機能低下症のゆずは、甲状腺ホルモン剤を摂っていました。元々値が低くて下限ぎりぎりだったのが年と共に更に落ちてきたので、数年前から薬で補っていました。

甲状腺ホルモンは活力の源です。体の各所に「元気出せ」と指示するような感じ。過多だと代謝過剰で体は働き過ぎの状態となり(バセドウ氏病など)、低すぎると体が動かず何もできない状態となります(例えば橋本病)。

獣医さんは「これが生命線」と何度も言っていました。この1年で薬を一旦やめる(下痢が止まらない時など)判断をしたことが何度かありましたがその時も、甲状腺ホルモン剤だけは残しました。言葉通りの「生命線」です。

だから危篤状態から戻った後も甲状腺ホルモン剤だけは与えていたのですが、昨日の夜からそれを止めました。夫と相談して。獣医さんに相談してからでも良かったのでしょうけど、私たちの意志は固まっていたので、決行です。イメージ オーロラ

体の各器官が働きを止めようとしているのに、「もっと強く働け」という命令だけが出続けたら体は混乱しますよね。もしホルモン剤の効果により数日の延命がなされたとしても、それはバランスが崩れた状態での強制的な延命となります。私たちはそれを望みません。苦痛のない穏やかで自然な死を希望しています。

一部機能だけが薬剤により突出した体のバランスは、きっと心地悪いものでしょう。全体が同じようにバランスよく落ちていけば苦しくないはずです。止める前の段階で既に呼吸が深くなり元気も落ちてきていましたので、もしかしたら止めればすぐに逝ってしまうかもしれないとは思いました。それでも、苦痛のより少ない道を選びたかった。

私たちにこれができるのは、ハムスターを飼っていたおかげです。彼らは薬を摂らせるのもなかなか困難な動物で、最期の最期はヨーグルトの水分とホメオパシーで生きていました。そのホメオパシーすら最後は拒否し、自然な死を迎えていました。生物として自然な死を。ハムスター フウ

飼い主の恐れや願望でそれをゆずから取り上げていいのだろうか、と考えたのです。肉体のコントロールが外れたゆずは、より穏やかに見えます。軽くなった感じがします。

まだゴハンを食べたがるのでお肉に消化酵素(処方された物)だけはかけています。これはコントロールではなく、ゆずのやりたいこと(食べること)の補助だから。

獣医さんからは「この状況で食欲があることが奇跡、考えられない」と半年以上前に言われました。今もその食欲をもって食べることを楽しんでいます。

きっと、最期の最期までこの世界に肉体を持って存在することの楽しさを味わってくれると思います。今、私たちはとても穏やかで豊かな時間を過ごしています。この状況に、すべてのことに、心から感謝します。

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