一粒で100回おいしい(?)
私がよく使う手法を紹介します。「1を聞いて10を知る」とはちょっと違うかもしれませんが、ひとつの体験で人生を何倍・何十倍も経験できるやり方だと思います。
例えば先日書いた「好きじゃないことを知っているだけでいい」で、井上さんが語ってくれた内容がこちら。
体を動かしている中で、気持ちよく感じる動きもあれば、これは好きじゃないなと感じる動きもあると思います。別に左右対称にならなくてもいいしその動きができるようになる必要もないので、「この動きは好きじゃないんだな」と知っているだけでいいです。
私がここから抽出したのは「これは好きじゃないんだなと知っているだけでいい」でした。「この動き(具体的)」を「これ(抽象的)」に変換しただけで、ボディワークのみならず、人生のあらゆる局面に適用できる内容となります。
好きじゃないこと、ありますよね。でもやらなければいけないこととか。好きじゃないことを知った上で、それをどうするか決めることができます。好きでないなりに何とかこなす道もあれば、好きになってみる選択も可能だし、避けて通る方法を探すこともできるでしょう。そんな認識を持てるようになるわけですよ。
具体的な体験や言葉から普遍的な要素だけを抽出すれば、幅広く通用する内容になり、ひとつの体験でいくつもの経験を経たのと同じ効果が得られると思います。一見違うように見えるたくさんの物事がひとつの法則でスルスルと解けていく感覚。
私が数式や文法を好きなのも同じ理由だと思われます。カタツムリの殻もバラの花びらの並びもフィボナッチ数列に沿った規則でできていることに気付いた人はうれしかっただろうなぁ、とその気持ちが理解できます(数学はさほど得意ではなかったけど)。
具体的な物事から抽象的で普遍的な法則を抽出する方法、良かったら使ってみてください。
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